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ウェブ制作に「ディレクター」って必要なの?業務内容と存在意義を解説 コラム詳細Column Detail
ウェブ制作に「ディレクター」って必要なの?業務内容と存在意義を解説
2022-03-01
ウェブ制作をするのは、デザイナーやプログラマー、ライターなどのクリエイターだけだと思っていませんか?これらクリエイター陣を指揮するのは「ウェブディレクター」です。あまり注目されない役職ではありますが、ウェブ制作における存在意義は非常に大きいといえます。
ウェブディレクターの役割
ウェブディレクターとは、ウェブ制作において「監督」や「管理」をする役割を持っている人を指します。プロジェクトが滞りなく進行でき、なおかつ品質を担保できるかは、ウェブディレクターにかかっているといっても過言ではありません。
「進める」ためには船頭が必要
ウェブ制作に限ったことではありませんが、複数人が携わるプロジェクトを進めるうえでは「リーダー」が必要です。- クリエイターのタスク管理
- 進捗管理
- 予算管理
- クライアント(依頼主)との橋渡し役
- サイト設計
これらの業務を一手に請け負い、サイト制作の全体を見るポジションを担うのがウェブディレクターです。
サイト制作は、デザイナーやコーダー、プログラマー、ライターなど、様々なクリエイターの業務が複合的に折り重なって構築が進んでいくもの。 ウェブディレクターは、クリエイターを指揮し、クライアントの希望を形にするための“船頭”のような存在であるといえるでしょう。
クリエイターがディレクターを兼ねることはできる?
「各々のクリエイターが動けばいいのではないか?」
「クリエイターがディレクターの役割をこなせばいいのでは?」
このようにお考えになるかもしれませんが、クリエイターが各々のタスクに集中することは、クオリティを保つためにも非常に重要なことだといえます。
ウェブディレクターは、クライアントとの橋渡し役のみならず、クリエイターの間に立つこともあります。それぞれ作業内容や進捗が異なるクリエイターの動きを把握し、 プロジェクト全体の舵を取るポジションは、やはりクリエイター以外に別途、据えるべきでしょう。
中小企業はウェブディレクター擁立の優先度が低くなりがち
サイト制作において「デザイン」と「プログラムを組む」ことは必須条件だとえいるでしょう。そのため、ウェブディレクターを擁立する優先度が低くなってしまうのが現状です。
とくにウェブ制作における予算が低い中小企業は「自社」「デザイナー」「プログラマー」の3者でウェブ制作を進めるケースも少なくありません。
ウェブディレクターがいないとどうなる?
ウェブディレクターが不在のサイト制作では、頼れるのは「現場力」のみ。言ってしまえば、設計士がいない工事現場のようなものです。各々のクリエイターはその道のプロではありますが、クライアントの意図がうまく伝わらないままでは、希望通りのサイトは構築できないでしょう。
ウェブディレクターを据えず、クライアント自身が指揮をとることも見られますが、ウェブ制作における専門知識が不足していることは否めず、 最終的には誰がどう動けばいいかわからない状況に陥ってしまいます。
ウェブディレクターに求められる能力
ウェブディレクターは、デザイナーやプログラマーのように「専門領域」というものがありません。求められるスキルは「プロジェクトを確実に完成に導くこと」と非常に抽象的な表現になるわけですが、 集約すれば次の3つの能力が備わっていかどうかが見極めるポイントとなります。
1.コミュニケーション能力
ウェブディレクターの最大の役割は、クライアントの希望を「サイト」という形に落とし込むことです。この過程では、まずクライアントの希望を聞く「ヒアリング力」が求められます。そして、その希望を達成するために必要なことを割り出し、 それぞれのクリエイターの作業に落とし込み、伝える……つまり、ウェブディレクターにはコミュニケーション能力が求められるわけです。
クライアントと複数のクリエイターで共通の認識を持つことこそが、ウェブ制作の第一歩。まだまだ“マンパワー”が不可欠なサイト制作において 「高いコミュニケーション能力」は、船頭となるウェブディレクターに備わっていなければならないスキルでしょう。
2.進行管理能力
ウェブ制作には「予算」も「工期」もあります。どんなに良いサイトでも、この2つがクライアントの意図するものにならなければ、
プロジェクトは失敗に終わってしまうはずです。「企画」が「ウェブサイト」という形になるまでには、さまざまな工程があります。工程によって動くクリエイターは変わり、 複数のクリエイターが同時進行で進めなければならない局面も出てきます。
予算も進捗も、すべてのクリエイターの作業範囲と動きを把握しなければ管理することはできません。ときには、構築中にトラブルが発生することもあります。 その可能性も考えながら、確実に予算内かつ工期内でサイト構築を進めていく能力もまた、ウェブディレクターには求められます。
3.デザイン・プログラムの知識
ウェブ制作において、実際にデザインし、プログラムを組むのは、クリエイターの役割です。
しかし、その作業範囲を理解し、クリエイターに指示を出すためには、ウェブディレクターにも相応の知識が求められます。とくにサイト設計に際しては「ユーザーの使いやすさ(UI/UX)」や「お問い合わせへの繋がりやすさ(CVR)」 「多くの人の目に触れさせられるか(SEOや広告)」といったことにまで目を向けなければなりません。簡単にいえば、デザインやプログラムの「効果」を最大限にするための専門知識が求められるということです。
とくにフルスクラッチ(全てオーダーメイドで構築する)のウェブ制作においては、高い専門知識が求められるといえるでしょう。
ウェブ制作における「ディレクター」の存在意義は大きい
サイト制作の目的は、多々あるはずです。そして、ウェブ制作には決して安くない費用がかかります。ウェブディレクターをプロジェクトに加えることで、費用が増えることは否定できません。
しかし、ブランディング、見やすさ・運用しやすさの向上、収益アップ……その目的を達成するためにも、ウェブディレクターの存在意義は非常に大きいと考えられます。
今一度、ウェブ構築によって何を達成したいのかを考え、そのために必要な人員および依頼先を検討してみましょう。
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