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Webサイトの制作フローをわかりやすく解説! コラム詳細Column Detail
Webサイトの制作フローをわかりやすく解説!
2022-06-20
こちらの記事では、どんな人がWebサイト制作に携わっているかをお伝えしました。今回はもう少し詳しく、誰が、どんな工程で携わり、Webサイト制作が進んでいくのかを解説します。制作の流れが想像できると、実際にすべての工程で“人”が携わっていることがわかるので、一見して難しく思われるWebサイト制作がより身近に感じられるはずです。
1.企画【プランナーやディレクター】
Webサイトは、集客や広報の基盤となるものです。ただなんとなく制作を始めるのではなく、目的や目標を決めるようにしましょう。企画についてはプランナーやディレクターが提案しますが、決定するのはクライアント様です。意図したサイトを制作するには、必要な情報・希望を具体的にディレクター等に共有することも大切です。
Webサイトの目的・対象(ターゲット)
世の中には無数のWebサイトがありますが、目的やターゲットは千差万別です。商品を売りたいのか、集客したいのか。あるいはブランディングしたいのかによっても、適したシステムやデザインは異なります。
また、Webサイト制作では「誰に向けたサイト」なのかを明確にすることも非常に重要です。ターゲットはできる限り具体的に考えます。
たとえば「子育て中のママ」を対象としたいのであれば……
「小学生の子どもがいる40代母親。3人家族。世帯年収は600万円。」
このように細かく決めておくと、制作しやすく、ターゲットにも刺さりやすいサイトに仕上がります。
目標
Webサイトは、閲覧してもらわなければ成果はでません。制作時には、閲覧数や集客数、商品の売り上げの目標を立て、目標達成のために必要な集客経路・集客方法も併せて検討することが大切です。集客や認知拡大の方法は、様々あります。一例は以下の通りです。
- ・SEO(検索エンジン最適化)
- ・SNS(FacebookやTwitter、Instagramなど)
- ・ネット広告
- ・プレスリリース
- ・チラシや雑誌掲載などのオフライン施策
2.設計【ディレクターやエンジニア】
企画が固まり次第、Webサイトの“設計”に入ります。
ユーザーが見やすく使いやすい設計に
ただ単に情報を羅列しただけでは、Webサイトは成り立ちません。構造的に、ユーザーが視認しやすく利用しやすい設計をする必要があります。これは「UX(User Xperience)デザイン」といわれるものです。
サイトのファーストビューで何を感じてもらうか
ユーザーの心理はどのように動くか
ストレスを感じさせずに目的までユーザーの心理を持っていけるか
自社や商品の魅力や意図はどうすれば伝わるか
このようなことを考えながら、サイトの大枠(ワイヤーフレーム)を決めていきます。
ワイヤーフレームで導線や機能をチェック
ワイヤーフレームは、家でいうところの基礎や柱になる部分です。ここでクライアント様と制作者側の認識がずれていると、以後、修正が難しい“傾き”や“歪み”が生じたままになってしまいます。
Webサイト制作を外部に依頼されたとしても、随時、確認および軌道修正しながら、依頼主と制作者の二人三脚で制作は進んでいきます。
3.デザイン決定【主にデザイナー】
ワイヤーフレームは、設計図にすぎません。ここから“肉付”けをしていきます。まずは、大事な“見た目”。デザインができてくると、ぐっとサイトの全貌がイメージしやすくなります。
ご希望のメインカラー・サブカラーがありましたら、事前に制作サイドに伝えます。
具体的なカラーを決めかねていても「明るい感じ」「落ち着いた感じ」などイメージを伝えていただくことで、ご希望通りのデザインに仕上がりやすくなるものです。
4.システム導入【主にエンジニア】
“見た目”だけでは、サイトは構築できません。
- このボタンを押したらこのページに遷移する
- フォーム入力時に自動的に確認画面が表示される
- 画像を見やすい大きさに調整する
このような“動作”や“仕組み”の面を、ワイヤーフレームに沿って組み立てていきます。システム導入も、デザインと同様に見やすく扱いやすいサイトにするために重要な工程です。
5.制作【主にコーダー・ライター】
設計・デザイン・システム導入が終われば、続いてはこれらを“実装”していきます。ここから、サイトの“組み立て”に入るわけですね。ユーザーが目にするテキストやキャッチコピーの構築はライターが、その実装とデザインの再現はコーダーが請け負います。
6.チェック【ディレクターやエンジニア、コーダー】
最後に、設計通りにサイトが見えるか、動くかをチェックします。パソコンのみならず、最近はタブレット端末やスマートフォンを使うユーザーも多いため、どんな環境でも正しく表記されるかも確認する必要があります。
「公開」はゴールでなくスタート
テスト・確認が終わり次第、公開です。Webサイトの公開は“ゴール”のようにも思えますが、実はここが“スタート”です。公開したら終わりではなく、目標通りの閲覧数や売り上げを達成するためには、反響を踏まえた集客戦略を練り、UXを向上させる必要があります。
どんな商品・サービスにおいてもいえることですが、リリース前にわかることというのはごく一部。実際に提供してから、使いにくい部分がでてきたり、ターゲットや訴求方法の誤りを発見できたりするものです。
より使いやすく、より自社の魅力やサービスの良さが伝わるWebサイトにするためには、公開後に「育てる」必要があるのです。
Webサイト制作にはどの工程にも“人”が携わっている
あらゆることが自動化・AI化している時代。Webサイトもまた「自動集客ツール」の一端を担っています。しかし、Webサイトの「制作」にはまだまだ一定のマンパワーが必要です。
Webサイト制作には多くの人が携わっており、その中にはもちろんクライアント様=依頼主も含まれます。人が使うサイトを、人が人のために作るのです。
Webサイト制作には様々な人が関わっているため、構築費が高額になってしまうのは当然ともいえます。制作の目的は「集客」や「MA(マーケティングオートメーション)」かもしれませんが、投資する相手は人です。どんな人に未来を託すのか、どんな人と未来を作っていくのか……この観点を持って、制作および運用していくことが大切です。
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